メルセデス-AMGは、スポーツレンジの新しいエントリーレベルバージョン、AMG GT 43 クーペを発表しました。このモデルは、AMG A 45 Sと同じ2.0リッター4気筒エンジンを搭載し、421 hpと500 Nmのトルクを発生させ、3250 rpmから5000 rpmの範囲で利用可能です。
内燃機関は、メルセデスF1レースカーにインスパイアされた技術である電動ターボと組み合わされています。この技術には48Vの電気システムが含まれており、ブランドによれば、一時的な性能向上に加えて、減速や回生といった機能も可能にし、さらなる効率を実現しています。48ボルト技術は快適性も向上させ、AMGによれば、スタートストップと減速機能の間の移行はほぼ知覚できないほどです。
エンジンからのパワーは、9速自動トランスミッションを介して後輪に伝達され、0から100 km/hまでの加速を4.6秒で実現し、最高速度280 km/hに達します。
初の4気筒AMG GTは、ピュアリストを目指したスポーツカーとして説明されており、そのためブランドはこのモデルにV8エンジンを搭載したGT 53および63とは異なる独特の外観を与えています。具体的には、再設計されたフロントバンパー、大きなエアインテーク、従来の四角いエキゾーストテールではなく丸いものが特徴です。
さらに、GT 43クーペは、スチールスプリングと高性能アルミニウムショックアブソーバーを使用したサスペンションを採用しており、軽量コイルスプリングも備えています。もはやAMGライドコントロールサスペンション(可変ダンピング機能付き)が標準装備ではなく、オプションとして利用可能で、リアアクスルステアリングも選択できます。
ブレーキシステムは、フロントアクスルに固定式6ピストンキャリパーを備えた通気性のある390 mmディスクを特徴としており、リアアクスルには浮動式単ピストンキャリパーを使用した360 mmディスクがあります。AMGは、GT 43クーペが19インチから21インチまでの異なるホイールオプションを提供し、固定式リアウィングを備えていることを明らかにしました。
インテリアでは、12.3インチのデジタルインストゥルメントパネルと、11.9インチのタッチスクリーンを備えたMBUXインフォテインメントシステムが際立っています。標準装備としてナッパレザーのスポーツシートがあり、オプションとしては、統合ヘッドレストと増加した側面サポートを備えたAMGパフォーマンスシートが用意されています。また、Manufakturプログラムからの幅広いカスタマイズオプションも利用可能です。