中国のメーカーである宗申(Zongshen)は、重慶モーターサイクルショーで最新の創作物、サイクロンRC401Eを発表し、二輪の世界を驚かせました。この中排気量のスポーツモデルは、ホンダなどのブランドに限定されていた電子クラッチを搭載している点で際立っています。
RC401Eは、401ccの並列ツインエンジンを搭載し、最大出力45馬力を9500rpmで、トルクは8000rpmで37Nmを発生させます。これらの仕様は、中排気量スポーツバイクセグメントにおいて競争力のある位置に置いています。
このモデルの大きな革新点は、「E-Clutch」と呼ばれる電子クラッチシステムにあります。ホンダのシステムと名前を共有していますが、宗申の実装は異なります。制御モーターはエンジンの後部に配置されており、ハンドルバー上の1つのスイッチでクラッチを手動で操作することなくギアを変更できます。
クラッチ技術に加えて、RC401Eは空力的なフェアリングやカーボンファイバー製のスイングアームなど、他にも注目すべき要素を備えています。発表された価格は約3100ユーロで、中国市場向けのこのモデルは、手頃なスポーツバイクのセグメントを揺るがすことを約束しています。
宗申のこの技術ニッチへの参入は、中国のメーカーにとって重要なマイルストーンを示しています。これまで、技術的に複雑でない製品と伝統的に結びつけられてきました。ブランドの賭けが成功するか、そしてオートバイ業界の確立された巨人たちと効果的に競争できるかは、今後の展開次第です。
出典: 日本ウェビック